FIELD PLUS No.10
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●海外学術調査フォーラム開催6月29日(土)、AA研にて海外学術調査フォーラムが開催され、全国から80人あまりが参加しました。午前中のワークショップ「フィールドで〈描く〉」では、本誌連載企画「フィールドワークって何?」の執筆者と本誌グラフィックデザイナーが登壇し、初の全員参加型イベントが実施されました。また、学際的共同研究の計画、中間報告、成果報告の場として、ポスター展示「海外学術調査フェスタ」も、あわせて開催されました。詳細はこちらをご覧ください。 http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/forum.html●FIELD + Café(フィールドプラス・カフェ)年2回の『フィールドプラス』発行にあわせて、トークイベントFIELD+Caféを開催しています。毎回最新号に寄稿していただいた著者の方々をお迎えして、フィールドワークにまつわる楽しいトークをしていただいています。フィールドワークの魅力をたっぷりと感じることができるイベントですので、みなさまぜひご参加ください。FIELD+Caféの開催情報について詳しくは、下記のウェブサイトをご覧ください。http://www.aa.tufs.ac.jpAA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような研修やセミナーを通じて、若手研究者の育成や一般の方々への研究成果の発信を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。〔 AA研からのお知らせ 〕編集後記次号予告  2014 01 no.11●巻頭特集「アフリカの食~人と植物が織り成す歴史と文化~」はいかがでしたか? 日本と同様に酸味のある発酵食品が重要な役割を果たしているエチオピア高原の食生活、サハラ砂漠の美しいオアシスでナツメヤシを栽培する人々の変わりゆく暮らし、南米原産のキャッサバを美味しく食べるためにアフリカの人々が編み出した毒抜き方法の多様さ、そして西アフリカの食生活の豊穣さとその壮大な歴史的背景に驚かれたのではないでしょうか。また執筆者の方々の研究に対する情熱とフィールドへの優しいまなざしも感じていただけたのではないかと思います。 今回の巻頭特集はAA研で行っている共同研究の成果の1つです。この共同研究を組織しようと思い立ったのは、アフリカの食に秘められた歴史と文化に惹かれ、またそれらを探求する研究者の方々の情熱に感銘を受けたことでした。アフリカ研究の魅力、そして研究者の情熱を、今後もお伝えしていきたいと考えています。(石川博樹)●読者のみなさま、こんにちは。新年度になって編集部ではスタッフの新旧交代がありました。石川、椎野、床呂の3名が異動になり、荒川、苅谷、河合、髙松の4名が新たに加わりました。新しい副編集長は高島、そして編集長は引き続き星がつとめます。今後もどうぞよろしくお願いします。(星)●「フィールドワーク」から遠い研究分野のつもりでしたが、第8号では巻頭特集の責任編集を担当し、気がつくとフィールドプラス・カフェにも毎回参加しております。今号では巻頭特集をお手伝いさせていただいて、脳と胃袋に心地よい刺激を受けました。(荒川)●新体制の今号から編集担当になりました苅谷康太です。西アフリカを対象としたイスラーム地域研究を専門としています。まだAA研入所2年目の若輩者ではありますが、よりよい雑誌作りに少しでも貢献できればと思っております。(苅谷)お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドプラス編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1eld-plus@aa.tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/eld-plus●文化/社会人類学セミナーのご案内AA研基幹研究「人類学におけるミクロ‐マクロ系の連関」では、全国の博士後期課程の大学院生およびPDを対象に、平成25年度「文化/社会人類学研究セミナー」の受講生を募集いたします。受講生による研究発表とそれを受けた議論を通して、博士論文執筆に必要な知識の拡大とセカンドオピニオンの提供を目指します。所属大学院を超えた知的交流の場として存分に活用してください。開催日:平成25年12月14日(土)応募締切:11月1日(金)(当日消印有効)お問い合わせ:kikanjinrui@tufs.ac.jphttp://www.aa.tufs.ac.jp/kikanjinrui/●中東☆イスラーム研究セミナー、教育セミナーのご案内中東もしくはイスラーム世界について調査・研究する大学院生や若手研究者を対象としたセミナーを、AA研にて開催いたします。セミナーでは、調査・研究領域に関する最新の知識・情報を提供するとともに、参加者による研究発表と討論を行います。主に大学院生を対象とした「教育セミナー」が9月20日‐23日に、博士論文準備中の方々を対象とした「研究セミナー」が12月13日‐15日に開催されます。募集要項等の詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。http://meis2.aacore.jp/●山口昌男追悼シンポジウム開催本年3月10日に山口昌男先生が逝去されました。山口先生はAA研草創期の1965年11月に着任されて以来、1994年3月に定年退職されるまで本研究所の人類学研究の進展に大きく貢献されるとともに、1989年から1991年にかけては所長としても力をつくされました。 先生を追悼するだけではなく、その仕事を受け継いでさらに発展させることを目指して「人類学的思考の沃野-山口昌男追悼AA研シンポジウム」を6月7日に開催いたしました。多数の方にご参加いただき盛会にて無事終了いたしました。巻頭特集「東南アジア大陸部山地民の世界」責任編集:クリスチャン・ダニエルス山地民と盆地民。強烈な差異をもちながらも、歴史上対立した時期がありながらも、両者は深く結びつき、互いに依存関係にあるとさえいえる。そんな事例を紹介しながら、東南アジアの山地民が築いてきた歴史と文化を紹介します。連載企画 フィールドワークって何?テーマ:「踊る」踊ることを追究する研究者たち『フィールドプラス』はネット書店をはじめ、全国の書店でご購入、お取り寄せができます。定期購読は、最寄りの書店でお申し込みください。

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