FIELD PLUS No.1
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●言語研修アジア・アフリカ地域についての研究を志す初学者の方々を対象とした短期集中プログラムによる言語研修を、毎年8月を中心に東京と大阪の2会場で実施しています。言語研修では、フィールドワークや文献研究に必要な言語知識や手法など、専門的な知識も学びます。2008年度は、モンゴル語、フランス語圏アフリカ手話(以上、東京会場)、トゥヴァ語(関西会場)の研修を開催しました。2009年度はアカン語、パンジャービー語(以上、東京会場)、モンゴル語(関西会場)を予定しています。詳しくは研究所ウェブサイト(http://www.aa.tufs.ac.jp/)をご覧ください。●中東・イスラーム研究セミナー、  教育セミナー中東もしくはイスラーム世界について調査・研究を行っている大学院生や若手研究者を対象に、この研究領域に関する最新の情報を提供するとともに、参加者が研究発表と討論を行うセミナーを、2005年度からAA研を会場として開催しています。2009年度も、主に大学院生を対象とした「教育セミナー」を9月に、博士論文準備中の方々を対象とした「研究セミナー」を7月と12月に開催する予定です。詳細と最新の情報は中東イスラーム研究教育プロジェクトのウェブサイト(http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/)をご覧ください。AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような、研修やセミナーを通じて若手研究者や一般の方々に研究成果を伝える活動を行っています。また、海外で学術調査を行う研究の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。〔 AA研からのお知らせ 〕2008年度の言語研修(フランス語圏アフリカ手話)の会場編集後記次号予告  2009 07 no.2フィールドに行ってこそ分かることがある。わたしたち研究者がフィールドで繰り広げている知の冒険の一端をもっとたくさんの方に知ってほしい、そんな思いを込めて、この新しい雑誌を企画しました。今後もAA研で展開しているさまざまなプロジェクト活動を中心に、フィールド研究の面白さを分かりやすく紹介する雑誌にしていきたいと思います。次号以降もぜひご期待ください。(H)ちょっと前まで、人類学のおはこだった「フィールドワーク」という言葉も、最近よく聞くようになったと感じます。でもそれぞれの「フィールドワーク」のやり方も分野によって、個人によってずいぶん異なることも明らかです。訳し方も、「実地調査」や「現地調査」などいろいろ。本誌があなたのフィールドワークを紹介する、またあなたにとってのフィールドワークを考える機会になればと思います。(S)はじめての雑誌の編集作業、見本をみせてもらうととてもステキでこんな雑誌が私たちにできるのかと不安と期待ではらはらどきどきの編集作業でした。進んでいくうちに、寄稿者のみなさんから出していただいた文章も写真もどれも素晴らしく、プロの手にかかるとさらにステキになりました。「フィールド」というAA 研の中心的コンセプトを具体的に目に見える形で現わしたいという思いが込められた雑誌です。これからどんなふうに展開していくか、楽しみにしていてください。(N)巻頭特集「 フュージョンする中国系移民」責任編集:三尾裕子世界経済の主役としての「華僑・華人」とは対極の、現地に根付き、多様な他者の文化に感化されて、他者と渾然一体化する中国系移民の世界へご案内します。連載企画 フィールドワークって何?テーマ:「食べる」食べることをフィールドワークするって?●海外学術調査総括班フォーラムAA研では、日本学術振興会科学研究費補助金により海外学術調査を予定する日本人研究者間、および研究者側と日本学術振興会(かつては旧文部省)とのあいだの情報交換や連絡調整を行なうための総括班事務局を置いています。総括班では海外での研究調査活動の円滑化をはかるためのフォーラムを毎年6月に開催しています。2008年6月21日に開催されたフォーラムの報告、過去の報告や最新情報などの詳細は、海外学術総括班のウェブサイト(http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/forum.html)をご覧ください。●Fieldnet〜フィールド研究者の  ためのネットワークweb構築〜AA研のフィールドサイエンス研究企画センター(FSC)では、世界のさまざまな地域へフィールドワークに出かける文系理系の研究者が、地域にかんする具体的な情報交換や互いの研究についての議論ができるよう、ウェブ上でのネットワークづくりに着手しました。将来的には、分野と研究対象地域をこえた、超域的な研究チームが生まれることも期待しています。並行して、オフラインでの研究会も立ち上げたところです。当プロジェクトにご関心のある方は、fieldnet@tufs.ac.jp(FSC総括班事務局)までご連絡ください。ウェブサイト:http://fieldnet.aacore.jpお問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛てにお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所Field+編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1eld-plus@aa.tufs.ac.jp

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