トナカイの肉を主な食物資源とするツンドラのチュクチは、一年を通じ必要に応じてトナカイを殺し、日常の食糧とする。ただし、家畜が最も疲弊する4、5月には通常屠殺を行わず、干し肉でまかなう。

 

トナカイの群れから数頭選び、投げ縄で捕まえる。

 

 

 

トナカイを立たせた状態にして、ナイフで左脇の下から心臓を刺して絶命させ、トナカイの頭を太陽が昇る方向に向ける(葬儀の際に殺す場合、頭は北側)。これは男性の仕事である

 

 

 

顎下から胴体に向けてトナカイの死体の皮を剥ぐ。皮剥ぎから解体、内蔵の処理までの一連の作業には女性も参加。

 

 

 

トナカイをナイフで刺し絶命させるまでは、男性の仕事であるが、皮剥き、解体、内蔵の処理には女性も携わる。

 

 

 

ナイフを使わずに皮と肉の間にこぶしを押し入れて剥ぐと、皮を傷つけず作業も速く進められる。

 

 

 

皮を剥ぎ終わると、次は腹部を切って胃袋など内臓全体をとりだす。

 

 

 

腹腔に溜まった血をすくいだし、冬期には凍らせておく。トナカイの血はチュクチにとって貴重なビタミン源になるらしい。

 

 

 

解体は関節を外して行われ、不用意に骨を折ることを禁じられている。

 

 

 

解体は関節を外して行われ、不用意に骨を折ることを禁じられている。

 

 

 

解体は関節を外して行われ、不用意に骨を折ることを禁じられている。

 

 

 

解体は関節を外して行われ、不用意に骨を折ることを禁じられている。