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平成13年度計画研究
代表 中川 裕
組織
氏名
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所属部局・職
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役割分担等
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中川 裕![]() |
文学部・教授 | 研究の総括及びニヴフ語サハリン方言の調査 |
金子 亨 |
文学部・名誉教授 | ニヴフ語アムール方言の調査 |
目的
ニヴフ語は一部の知識人層の手によって言語保存運動が進められており、小学校における児童への教授なども熱心に模索されているが、そうした語学教育に必要な音声・映像資料の蓄積は、おもに経済的な理由によって、ニヴフ人自身もロシア人研究者もほとんど行っていない。そこで、ニヴフ語アムール方言およびサハリン方言の語彙を音声とともに体系的に記録し、さらに動植物、道具類あるいは調理、細工の作業工程を表す動詞など、その語彙の視覚的理解の必要なものについて映像資料を記録。ニヴフ語の保存運動に供することのできるようなビデオ教材の作成、およびCDロムによる百科事典的情報も含まれた辞書作成のための基礎資料作りをめざす。 |
本年度の研究実施計画
12年度に引き続き、「動作の記述」を中心に、音声および映像記録を伴った現地調査を行う。 アムール方言とサハリン方言の間には大きな方言差があり双方の記録が必要なため、アムール方言地域とサハリン東岸方言地域の双方において調査を行う。また、日常的な作業の動作を様々な形で記述するためには、季節をずらした記録を行う必要があるため、今年度は2回に分けて現地調査を行う。研究協力者として12年度の調査に同行した千葉大学大学院院生の丹菊逸治氏に撮影・録音を担当してもらう。 映像資料はデジタル方式ビデオカメラを利用する。12年度の設備費によって1台はすでに調達したが、今回は資料の記録漏れを防ぐため同時に2方向からの映像記録を試みる予定であり、もう1台のカメラを必要とする。 そのビデオを編集し、現地で利用できる形の教材作成はすでに開始しているが、その効率をさらに高めるために、現地で収録を行いながら映像・音声資料の整理を行うことを試みる。そのために大容量のノートパソコン2台を必要とする。 |