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平成13年度計画研究

北アメリカ北西海岸先住民言語の緊急調査研究   

代表 渡辺 己

組織

氏名
所属部局・職
役割分担等
渡辺 己 香川大学・経済学部・助教授 研究の総括及びセイリッシュ語調査・研究
弓谷 行宏 山陽学園大学・国際文化学部・助教授 カイオワ・タノ語調査・研究
海外共同研究者    
ポール・クローバー インディアナ大学・人類学学科・研究員 セイリッシュ語調査研究及び北アメリカ北西海岸先住民言語の類型論

目的 

 本研究は、渡辺がセイリッシュ語(なかでも特にコモックス語)、弓谷がカイオワ・タノ語(なかでも特にトワ語)の現地調査をおこない、文法記述をすすめていく。両言語とも話者数が少ない、いわゆる消滅の危機に瀕している言語であるが、世界の言語のなかでもその危機度は非常に高いものである。本研究では渡辺は形態論のなかでも特にボイスの交替について、弓谷は特に動詞活用について、それぞれ調査・研究をおこなう。合わせてその資料となる民話の記録もそれぞれおこなう。さらに、海外共同研究者のポール・クローバーが特に類型的観点から北アメリカ北西海岸先住民言語を研究する。

本年度の研究実施計画

 本年度は夏期に渡辺が約ひと月弱セイリッシュ語の、弓谷がひと月弱カイオワ・タノ語の現地調査をおこなう。現地に赴くまでの間は、それぞれがおこなってきたこれまでの調査資料を研究し、どのような資料がさらに必要か検討し、調査の準備をする。調査から帰国したのちは、新たにえたその資料をもとに、それぞれが研究を進める。互いの調査・研究成果の批判・検討のために、本年度中に数回集まる。ポール・クローバーは特に渡辺が集めた資料をもとに北アメリカ北西海岸領域の類型的研究を進め、互いに常に連絡を取り合い、検討を進める。

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