4.各計画・公募研究による今年度の活動の概要、

および来年度以降の予定の概要

「遠藤班」 「宮岡班」 「中川班」 「村崎班」 「津曲班」 「奥田班」 「堀班」 「呉人(徳司)班」 「渡辺班」 「佐藤班」 「風間班」

「遠藤班」

(本年度)
(1)ロシア連邦サハ共和国においてコリマ・ユカギール語調査(遠藤、8月)
(2)ロシア連邦マガダン州エヴェンスクにおいてコリャーク語調査(呉人恵、7月〜9月)
(3)ロシア連邦カムチャツカ州チギリにおいてイテリメン語調査(小野、7月〜9月)
(4)ロシア連邦カムチャツカ州パラナにおいてイテリメン語調査(谷津、7月〜9月)
(5)チュクチ・カムチャツカ語族比較基礎語彙集(英文)を作成中(呉人恵、小野、谷津、呉人徳司(呉人徳司班)、長山(大島班))
(来年度以降)
(1)今年度と同様の現地調査を7月から9月にかけて実施

「宮岡班」

(本年度)
(1)アメリカ合衆国アラスカ州でアラスカ・ユピック語調査(宮岡、7月〜9月)
(2)カナダ、ブリティッシュコロンビア州で海岸ツィムシアン語調査(笹間、7月〜9月)
(1)アメリカ合衆国アラスカ州アンカレッジでシベリア・ユピック語調査(永井、7月〜11月)
(来年度以降)
(1)今年度と同様の現地調査を夏を中心に予定

「中川班」

(本年度)
(1)ロシア・サハリン州ノグリキ等においてニヴフ語東サハリン方言の現地調査(8月21日〜9月7日)
(2)ロシア・サハリン州ネクラソフカ等においてニヴフ語アムール方言の現地調査(8月21日〜9月7日)

「村崎班」

(本年度)
(1)樺太アイヌ語データベース作成作業(継続)
(2)St.ペテルブルグの古資料(主に蝋管資料)の調査(10月2日から9日まで、村崎、中村、デグラーフ、トマシュ)
(来年度以降)
(1)樺太アイヌ語データベース作成作業(継続)
(2)可搬式蝋管再生装置の開発
(3)St.ペテルブルグの古資料(主に蝋管資料)の蝋管再生装置試作品による再生試験
(4)サハリン所在のニヴフ語音声資料調査とその再生

「津曲班」

(本年度)
(1)6月:ロシア・サハリンでウイルタ語教科書作成のための調査と打ち合せ(池上、永山同行)
(2)8月:津曲,中国北京市等でツングース語に関する情報収集,現地研究者との情報交換
(3)山越,モンゴルおよび中国内蒙古でモンゴル諸語調査、ハイラル市での満-ツングース学会参加
(4)木村滋雄、中国ウルムチ市でシベ語調査
(5)山田敦士、中国にて現地調査
(6)10月:津曲・山越,韓国ソウル市での国際アルタイ学会出席,研究発表と情報交換
(7)2月:池上のウイルタ語教科書作成の打ち合せのため,サハリンからウイルタ語話者2名を招聘予定
(来年度以降)
(1)夏休みに中国で実地調査(津曲、山越、山田)
(2)ロシアでの研究打ち合せおよび実地調査(時期未定)(津曲、池上)

「奥田班」

(本年度)
(1)今年度中に現地調査
(2)これまで採録した音声・映像資料の整理と保存処理。なかには5年前の映像資料でも完全には再生できなくなっているものもあり、専門の業者に外注するなどして作業を進めている。
(3)研究協力者の沢井春美氏らに、田村が採録したいくつかの方言の調査ノートの整理を依頼
(来年度以降)
基本的に今年度の活動を継続

「堀班」

(本年度)
(1)ハイダ語スキドゲイト方言調査(7月末より9月初旬まで,カナダのクィーン・シャーロット諸島スキドゲイト(ブリティッシュ・コロンビア州))
(2)これまでのアナログの録音資料を整備するために,DATやCD-Rなどの永年保存に耐え得る媒体に変換した(継続中)
(来年度以降)
今年度に引き続き現地調査

「呉人(徳司)班」

(本年度)
(1)4月25−28日に、ゲツツィン国立ロシア教育大学主催の国際学会に参加、チュクチ語に関するテーマ2つについて発表
(2) 7月23日から8月29日まで、ロシアのマガダン市、チュクチ自治管区のアナディル市・ペベック市にてチュクチ語現地調査
(来年度以降)
来年7月末から2003年3月末まで、在外研究で海外出張予定

「渡辺班」

(本年度)
(1)コモックス・セイリッシュ語の現地調査(渡辺、夏に約2ヶ月,カナダ,ブリティッシュ・コロンビア州)
(2)トワ語の現地調査(弓谷、夏に約1ヶ月,ニューメキシコ州(アメリカ合衆国))
(来年度以降)
今 年度同様に現地調査をおこなう予定

「佐藤班」

(本年度)
(1)白糠、浦河、千歳、平取の調査を行い、語彙、物語テキスト等の採集
(2)できれば今年度中に、美幌、阿寒、鵡川の調査を行う
(来年度以降)
未調査地点の調査とまだ話者のいる方言の調査の継続

「風間班」

(本年度)
(1)7月30日〜8月18日、ロシアにて調査。前半2週間はマガダンにてエウェン語を、後半1週間はナイヒン村にてナーナイ語を調査
(2)8月26日〜9月1日第1回ツングース満州諸語学会に出席、「ツングース諸語の使役」について発表
(3)9月2日〜7日国際アルタイ学会(PIAC)に参加、同じテーマにて発表
(4)10月7日国立民族学博物館にて危機言語のシンポジウムがあり、ロシアのツングース諸語の研究状況について発表
(5)来年1月18日より2月11日までエウェン語の話者を招聘して調査予定
(6)3月にフィールド調査予定
(来年度)
海外出張予定