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テラコッタ浮彫板(ジャータカ第542篇 スヴァンナシヤン=ジャータカ)
テラコッタ浮彫板(ジャータカ第542篇 スヴァンナシヤン=ジャータカ)
Terra-cotta Relief Plaque (Suva.n.nasya˙m Jātaka, No.542)

西ペッレイッ=パゴダ(ティリピッサヤ村) West Hpetleik Pagoda

アノーヤター王の治世に建立されたといわれる東西ペッレイッ=パゴダも、ジャータカなどを題材にしたテラコッタ浮彫板で知られています。1907年の発掘当時には両パゴダとも土や崩れた煉瓦に埋もれ、浮彫板も剥がれ落ちていたそうです。回廊を修復し、浮彫板を填めなおし、セメントで屋根を設えて、今日の形になりました。(修復のしかたに問題あり、という声もあります。)

浮彫板は約35cm四方で、篇名と番号がビルマ文字で彫られています。前述のアーナンダー寺院や、シュウェズィーゴン、ミンガラーゼーディー、ダマヤサカの各パゴダのものと異なり、釉(うわぐすり)はかかっていません。それがかえって、この地域の赤土の色を強く印象づけることになっています。

2002/1/14 澤田英夫撮影