ラージャクマール(ミャ=ゼーディー)碑文 B柱 パーリ語面
Rajakumar (Myazadi) Inscription Pillar B, Pali face

この碑文の4つの面は同一の事跡を記したものであるが、もっとも記述が詳細なのはこのパーリ語面である。ただし、ラージャクマールがグービャウッチー寺院に寄進した奴隷3か村の固有名が、この面にだけ見られない。ビルマ語面とモン語面の記述内容はほぼ同一であるので、おそらくモン語テキストからビルマ語への翻訳が行われ、パーリ語についてはこの2面とはある程度独立したテキストが作られたものと考えられる。

茶色の字は原文の文字転写

青字は原文の形態素分析

黒字は語幹の意味。動詞の場合には時制・相・法なども含む。

赤字は人称(V), 数(N/A/V), 性(Pron/A), 格(N/Pron/A)

和訳のうち当該行に対応する部分を赤字で表す。

※バガン期モン-ビルマ文字の転写方式についてはここを参照。

※+ は複合を、- は屈折語尾を表す。

※ここで用いられた略号は、 ABS=絶対分詞, AOR=アオリスト時制, CAUS=使役, FUT=未来時制, IMP=命令法, INF=不定詞, IPF=未完了時制, OPT=願望法, PPP=受動過去分詞, PRP=現在分詞, PRS=現在時制, QUOT=引用標識, REL=関係代名詞.

※ここで用いられた略号は、 数字=人称; SG=単数, PL=複数; M=男性, F=女性, N=中性; NOM=主格, ACC=対格, GEN=属格, DAT=与格, INS=具格, ABL=奪格, LOC=位格.

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