ラージャクマール(ミャ=ゼーディー)碑文 B柱 モン語面
Rajakumar (Myazadi) Inscription Pillar B, Mon face

チャンズィッター王治世の頃の主要な書記言語はビルマ語でなくモン語であった。ビルマ文字はモン文字をもとに11世紀頃作られたと考えられるが、この碑文の刻まれた頃にはまだ綴字法が確立しておらず、ビルマ語面にもモン文字の綴字法の影響や綴字の揺れが見られる。古代ビルマ語の綴字法が一定の確立を見るのは、12世紀末~13世紀初頭のことである。

青字は原文の文字転写

黒字は英語による逐語訳

和訳のうち当該行に対応する部分を赤字で表す。

※バガン期モン-ビルマ文字の転写方式についてはここを参照。

※逐語訳中で用いられる略号は次の通り: EMPH=強調の助辞, INTERJ=間投の助辞, OPT=願望の助辞, PAST=過去の助辞または助動詞, PROH=禁止の助辞, PLR=複数助辞, REL=関係節導入の助辞, TITLE=聖職者の称号, VAF=動詞につく接辞.

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