「アジア・アフリカ言語文化論研究」(比較言語文化論)

東京外国語大学大学院博士後期課程

2002年度
担当:梶、加賀谷、新谷、バースカララーオ、町田、芝野、峰岸
時間: 月曜日3限
場所: (AA研3階セミナー室)
講義内容:

ゼミ形式で、受講生の研究発表をもとに討議を行い、専門的分析の指導と研究発表の訓練を行う。


「類型論と言語理論」

東京外国語大学大学院(博士後期課程『言語基礎論』)

2002年度
時間: 月曜日2限
場所: (AA研3階マルチメディアセミナー室1)
講義内容:

 本講では、言語の普遍性の研究を標榜する文法論の基本的概念が、どのように欧米で成立し、結果として一般言語学研究をどのように歪めているかを、言語類型論的立場から考察することを目標とする。
最初に古典的類型論の概要を解説し、形式類型論の基礎概念を導入した上で、以下のような諸概念を取り上げる予定である。
1. 古典的言語類型論と形式類型論、2. 統語領域としての語、句、複合、文、3. 構造、支配、主要成分、従属成分、4. 主語性、5. 格、6. 述語とモダリティー、7. 文の相互関係:複文と並置
g. 教材、参考書:コムリー1992『言語普遍性と言語類型論』を基本とし、テーマに応じて、和文、英文のプリントを用意する。
h. 成績評価の方法:受講者の研究内容について、上記概念に関連する発表およびレポートを求め、評価を行う。発表に対するコメント、質問の積極性も評価の対象とする。
i 履修上の注意:講義と受講者の発表の組み合わせで進行するため、出席を重視する。初回は講義内容、方針、場所の打合せをするため、必ずAA研棟6階、峰岸研究室に集合のこと。

4.15. 受講者顔合わせ、ガイダンス
5月: 峰岸発表「形態類型論の再検討」
    フンボルトの言語類型論
6月: サピア、河野六郎、コムリーの形態類型論
    形式類型論の導入
    秋山発表「ロシア語の概要」
7月: (阿部発表「スワヒリ語の概要」)
    須藤発表「中国語の概要」
    長渡発表「アラビア語の概要」および峰岸「aatmanepada/parasmaipada」
    結城発表「満州語の概要」
夏期課題:松本克己「主語について」


「言語類型論研究」

東京外国語大学大学院(博士前期課程 『言語学IV』)
2002年度
時間: 月曜日4限
場所: (AA研3階マルチメディアセミナー室1)

講義内容:
 本講は世界の諸言語において、文法論の基本的概念が、どのように実現されているかを、言語類型論的立場から考察することを目標とする。
最初に古典的類型論の概要を解説し、形式類型論の基礎概念を導入した上で、以下のような諸概念を取り上げる予定である。
1. 語、形態素、句、複合体、文などの統語単位・領域、2. 文法範疇および語類の認定、3. 格表示と格、4. 動詞句、動詞連続、補助動詞、動詞句などの述語成分、5. モダリティー、6. Topic Comment構造
g. 教材、参考書:コムリー1992『言語普遍性と言語類型論』を基本とし、テーマに応じて、和文、英文のプリントを用意する。
h. 成績評価の方法:受講者の専攻言語について、上記概念の具体的な現れについての発表およびレポートを求め、評価を行う。発表に対するコメント、質問の積極性も評価の対象とする。
i 履修上の注意:講義と受講者の発表の組み合わせで進行するため、出席を重視する。初回は講義内容、方針、場所の打合せをするため、必ずAA研棟6階、峰岸研究室に集合のこと。

4.15. ガイダンス
5月: 峰岸講義:コムリー「言語類型論入門」を話題に。
分類学とは?アメリカ構造主義、生成文法の考え方、類型論の方法論:データの取り方、抽象化レベルの違い。
  関係節の意味的定義。
6月:峰岸講義:松本克己「日本語の類型論的位置づけ」を話題に。
   発表:諸言語の語順について、朝鮮語、タイ語
7月:中国語、カンボジア語、ドイツ語、英語
夏期課題:松本克己「日本語の類型論的位置づけ」


「言語情報処理研究 I」「文化情報処理研究 I」

麗澤大学大学院(言語教育科、博士課程前期 『言語学特講 I』)
2002年度
時間: 夏期集中講義
場所: 麗澤大学
講義内容:

(1) 講義内容 講義初日のレポートの研究テーマと計画に基づいて、学生にそれぞれ発表をしてもらう。 発表についてのディスカッションを講義参加者が行い、テーマの内容、研究方法などについて、掘り下げる。 さらに、各自のテーマについてパソコンをどのよう役立てることができるか、その可能性について実際に操作しながら考える。 ワードプロセッサ、データベース、DTPr (Desk Top Presentation) の基礎を学びながら、 資料収集、分析、結果の発表などの研究実践に情報機器を役立てることを最終的な目的とする。
(2) 評価方法 授業時間中の発表の方法と内容、出席点、レポートで総合評価する。 レポートは電子化すること。
(3) 授業の前提条件 パソコンの基礎については、集中講義で学ぶ余裕はないので、予め情報センターの講習を受けておくこと。パソコンは、自身で試して結果を確認しないと基礎が身に付かないので、講義前後に集中的に取り組む時間を持つ必要がある。 また、講義を聴講する前に、以下の課題について、字数1200字前後のレポートを書き、 講義初日に提出すること。 「大学院における研究テーマと計画」
(4) 履修人数 10人程度まで
(5) 教科書 プリントその他を配布
(6) 参考文献

森 靖男『大学生の学習テクニック』、大月書店、1995年2月。
中島靖『日本語TEXT加工入門ハンドブック』情報管理、1997年。


「モン・クメール諸言語」

大阪外国語大学外国語学部・大学院共通(夏期集中講義 8月1日〜7日)

講義内容:

カンボジア語の初歩を学びつつ、その言語学的な地位を概説する。
テキスト:上田広美著『エクスプレスカンボジア語』 (白水社、2000年)