東南アジアの自然環境
地形
アジア大陸の南東部に位置し、大きく大陸部と島嶼部に分けられる。
- 大陸部:ビルマ、タイ、ラオス、カンボジア、ヴェトナムが国境を隔てている。
- 島嶼部: マレーシア、シンガポール、インドネシア、ブルネイ、フィリピン
参考文献:高谷 好一『東南アジアの自然と土地利用』(東南アジア学選書1),291pp. 1985年,勁草書房
- 山地部:焼き畑
- 盆地部:潅漑移植による水田耕作(モチ米)
- 丘陵・平原部: かつての雨緑林での採集から、焼き畑による森林破壊、天水田と牛、水牛の放牧、 現在の水田、トウモロコシ、キャッサバの畑作へ。
大河の役割
大陸部においては、自然、文化の両面で重要な役割を果たしてきた。
イラワジ川流域(ビルマ) メナム川流域(タイ) メコン川流域(チベット、雲南、ビルマ、ラオス、タイ、カンボジア、ヴェトナム)
周期的な洪水が、土地を肥沃化する。
基層文化の形成:
耕地を求め、川に沿っての民族南下移動が、歴史的に繰り返されてきた。 (例)雲南とタイ系諸民族との結びつき ..海の役割
海の役割
航海を通じての大文明との接触: 外来の高文化の受容、土着化
4世紀以来のインドとの交通による、文字、バラモン教、大乗、上座部仏教の採用
インド化された国家
- Dvaravati (Mon) の Nakhon Pathom (7c---)
- Pagan (9c)
- Angkor (9--15c)
- Angkor Wat (12c)
- Sukhothai (13--15c)
- Ayuthaya (14--18c)