現在に至るまで、インド人は東南アジアを自らの文明の枝葉と見なしている。
例:インドがアセアンのオブザーバーに加わる。インド考古学局がアンコールワットの修復に参加する。
現代の東南アジア大陸部の人たちにとっては、インドはむしろ縁遠い世界。
例:インドと東南アジアを概観する地図はない。地図がないのは、そういう視野が一般的でないからとも言える。
参考文献:『東南アジアを知る事典』(石井米雄他監修、1986, 平凡社)
(世界史リブレット12, 1996年、山川出版社)
p.30「東南アジアという用語を初めて用いたのは、1830年代のアメリカ人宣教師、
20世紀初頭に考古学、民族学でこの用語を確立したのはドイツ・オーストリアの学者 ハイネゲルデルン(1942)「東南アジアにおける国家と王権の観念」」