ヒンドゥー教の神々のプロフィール

インドに起源を持つヒンドゥー教は、ネパールをはじめ、南アジア各地に広がっただけではなく、東南アジアのカンボジア、タイ、ラオス、ミャンマー、インドネシアなどに伝わり、これらの国々の文化の形成に大きな影響を与えました。 仏教もまた、ヒンドゥー教の起源であるバラモン教に代表されるインド思想の一つの発展形と言うことができます。

ヒンドゥー教は多神教であると一般には言われますが、多様な神々はまた、唯一の神のさまざまな形態としての現れであるとされています。 これらの神様が、何をつかさどり、またどんな持物を持って、どのような行いをしているのか、興味を惹かれるかと思います。また、その一部は私達になじみの深い仏教にも取り入れられていることはすぐにわかることでしょう。

そこで、ネパールの「Devataacitrasangraha 神像絵姿集成」を基に東京外国語大学講師の伊東照司先生(東南アジア美術史専攻)にヒンドゥーの神々の図像を描き起こしていただき、その簡単な解説を高島淳氏(東京外国語大学AA研助教授、インド宗教学)につけてもらいました。 原著の内容とサンスクリット語による解説は必ずしも一致していなかったりしますが、ヒンドゥー、仏教の図像のあらましを理解する助けになると思います。

全ての図像の著作権は伊東照司, Shoji ITO 1999 にあります。

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コーディネーター:峰岸真琴(mmine@aa.tufs.ac.jp 東京外国語大学AA研、言語学)