番号:016 年月日:(ラマダーン)バイラム(祭)2日目(1911年9月25日) 劇場:ベイオウルのオデオン座 劇団:オスマン国民劇団 演目:昼の部 「1293年、あるいは廃位事件」 演目:夜の部 「ビザンツの崩壊、あるいは征服者スルタン、メフメト」 構成:昼の部 (歴史)劇4幕 構成:夜の部 歴史劇5幕 解説:イスラーム世界では断食(ラマダーン)月があけると断食明けの祭(バイラム )を迎える。この公演は、その祭にあわせた興行である。昼の部の作品は、1876年の スルタン・アブデュル・アズィズの廃位という政変を戯曲化した作品。No.12で 予告された「スルタン・アブデュル・アズィズの最期の日々」という題が、No.1 6のオスマン語表記では上記の題に変わっているが、フランス語表記ではそのまま「 スルタン・アブデュル・アズィズの最期の日々」が使われている。他方、夜の部では 、No.14に紹介されたように、1453年のコンスタンティノープル陥落を舞台化し た同名の作品が上演された。注意すべきことは、上演時間について、昼の部では「ヨ ーロッパ式に2時半」、夜の部では「ヨーロッパ式に9時半」と明記された点である 。このことは、ヒジュラ暦および財務暦を使用しているイスタンブル住民にも次第に ヨーロッパ式時刻の数えかたが広まりつつあったことを示している。 上の画像を拡大する。 下の画像を拡大する。 |
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