中国東北部およびロシア極東のツングース諸語に関する緊急調査
代表 津曲 敏郎
目的
1、研究の目的:本研究では、まずツングース諸語のできるだけ正確な現状を把握して公開し、危機度の高い言語を優先的に調査して音声・映像データの収集を行う。あわせて音声資料のデジタル化による恒久的保存と、テキスト・コーパスの作成をめざす。また資料のマルチメディア化などをとおして現地語教育への寄与もはかる。
2、独創性と予想される成果:中国・ロシアの広範な地域に広がるツングース諸語全体を射程におさめ、その歴史と類型的多様性にも目配りをしている点は本研究の独創的視点であり、資料の収集と活用に向けて着実な成果が期待できる。
3、関連研究と本研究の位置づけ:従来の中国・ロシアの研究者による研究は双方の連携を欠いてきたうえ、外国人研究者による研究は始まったばかりである。この点で、本研究は関連研究を総合し、リードする役割を担うものである。
4、従来の研究成果と準備状況:本研究の代表者と分担者はすでに多くの調査実績にもとづく研究成果を公表してきた。現地研究機関や研究者との関係も築かれており、集中的調査の機は熟している。
組織
氏名
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所属研究機関
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役割分担
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津曲 敏郎 | 北海道大学・文学部・教授 | 総括およびツングース諸語 |
池上 二良 | 北海道大学名誉教授 | ツングース諸語、特にウイルタ語 |