計画研究オ
代表 中川 裕
目的
ニヴフ語アムール方言およびサハリン方言の語彙を、現地調査によって音声および映像資料とともに体系的に記録。ニヴフ語教育に必要なビデオ教材の作成、および百科事典的情報も含まれた辞書作成のための基礎資料作りをめざす。
ニヴフ語はアムール川河口領域とサハリン島で話される消滅危機言語のひとつであるが、語学教育に必要な音声・映像資料の蓄積はこれまでほとんど行われておらず、辞書も1970年に作られたもののみである。こうした状況において、辞書作成のための基礎資料である言語データの収集は焦眉の事業であり、またそれを映像資料とともに行うのは、ニヴフ語においては初めての試みである。そのデータをもとに、現地のニヴフ語教師に利用できる形でのビデオ教材および映像データを伴った辞書を作成することは、ニヴフ語の保存運動に大きな貢献をなすものと考える。
研究代表者中川および分担者金子は、ニヴフ人民族学者の協力を得て、すでに平成10・11年度に文部省科学研究費の助成を受けて現地調査を行い、現地の社会言語学的な状況を把握した上で、おもに食文化関連の語彙および音声・映像資料の収録を行っている。
組織
氏名
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所属研究機関・部局・職
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役割分担
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中川 裕 | 千葉大学・文学部・教授 | ニヴフ語サハリン方言の調査と映像データベースの作成 |
金子 亨 |
千葉大学・名誉教授 | ニヴフ語アムール方言の調査 |