代表 久保 智之
目的
現在、話し手の数が減少し(中国黒龍江では数十人)、危機的な状況にある満州語口語の音韻論的(音に関する規則性)、形態論的特徴(単語の形成に関する規則性)を明らかにすることを目的とする。満州語口語が、話し手の減少によって、言語として危機的な状況にあるという認識のもと、この言語の精確な記述を残す事に主眼を置くというのが、特色である。特に、母音調和などの音韻論に関わる分野、及び形態論に関わる分野で、新疆と黒龍江省の満州語口語の異同を明らかにしたい。会話テキスト等の作成、基礎語彙集の作成等も行う予定である。
研究代表者は、従来中国新疆ウイグル自治区で満州語口語の調査研究を行なって来た。満州語口語には、中国黒龍江省で話されている方言もあり、これについても調査研究を行ない、新疆の満州語口語(シベ語)と詳細な比較対照を行なう。
組織
氏名
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所属研究機関・部局・職
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役割分担
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久保 智之 | 九州大学・文学部・助教授 | |