計画研究ア
北アメリカ北西海岸先住民言語の緊急調査研究
代表 渡辺 己
目的
1、本研究はアメリカ北西海岸地域で話されているセイリッシュ語族の言語、そのなかでも特にコモックス語の現地調査をおこない、その文法記述をおこなうとともに、消滅の危機に瀕する同言語の記録を後世に残すことを目的にする。
2、コモックス語はこの地域で話されている他の多くの言語と同様に、音声的・文法的に複雑であり、それゆえ、一般言語学にかならず新たな問題提起をしてくれるものである。にもかかわらず、その研究は著しく遅れており、同言語を継続的に調査・研究しているのは世界的にも私(渡辺)ひとりである。本研究が目指す、同言語の信頼できる文法記述と、後世の利用にたえうる資料保存は、言語学が今なしうる最大の貢献であろう。
3、セイリッシュ語族研究者は国内では私しかいない。海外での同語族の研究者にとってコモックス語の情報は貴重であり、本研究に多大な期待が寄せられている。
4、渡辺は1990年からすでに10夏の現地調査を経験しており、着実に研究を進めている。本研究にかんしても準備は万全である。
組織
氏名
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所属研究機関
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役割分担
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渡辺 己 | 香川大学・経済学部・助教授 | セイリッシュ語の調査・研究 |