II. ダン語口頭伝承の世界


伝承17. 動物出産譚I

 ヨーメ Yoo meの土地の者たちは、ゾウを食べない。彼らの祖先のうち、むかしゾウを産んだ女がいたからだ。また、ゾウに変身することのできる男や女もいた。みな、妖術のことがらだ。そうした男と女のあいだには、頭に象牙の生えた子どもが生まれたのだ。体の上半分が人間であるのに、下半分がゾウの者もいた。

(Zoo Nioongbo/ニアフォトゥオ村出身の古老/1989.04.17/Glogleu 村/未転写)



伝承18. 動物出産譚II

 ドードゥ Dhoodhoのイエの者たちは、イヌを食べない。彼らの祖先のうち、ある女がイヌを産んだからだ。その女は、子どもを多く産んだなかでも、イヌを産んだことがあったのだ。その女は双児を産んだのだが、一人は人間で、もう一人はイヌだった。そこで女は言った。「わたしの産んだものは、みんなわたしの子どもだよ。これからおまえたちはイヌを食べてはいけないよ」と言ったのだ。

(Dao Woigbo/村長/1990.01.03/Bepleu村)


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