外間守善(2000)『沖縄の言葉と歴史』中公文庫


 元は、中央公論社『日本語の世界』シリーズの一冊。第2章が「沖縄の文字文化」にあてられている。文字以前の「文字」が記述の主体であるため、表記法の確立していない言語の文字化という問題に直接関連する内容とは言えないかも知れない。p.311に見られる「おもろ表記」の話ももう少し突っ込んだ議論が欲しい。とはいえ、或る意味で我々の盲点を扱っており、内容について議論を行う価値があるだろう。


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