樺島忠夫(1979)『日本の文字』岩波新書


 「あとがき」に「私は、この書物で日本を、文字・表記体系形成の実験場として考えてみた。日本語を話す、文字を持たない人々がいる。そこに、日本語とは構造が異なる中国語の文字、表意文字が輸入される。日本人は、これに対してどんな態度をとるか?その態度によって文字体系・表記体系は、どのように形成され、変化するか?この実験報告書を書きたいと思った」とあり、興味深い。又、「近年になって、文字論の構想を、池上禎造、山田俊雄の先輩が立て、文字論の進むべき方法を示された」とある。


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