讀下:8-2092

文書構造

讀み下し文

添付書類

文書本體

書出

【……。】[i]

本文

【……。】

附記

【……。】

書止

【……。】

附記

集配記録

【……。】

作成記録

【……。】

文書本體

書出

【某年某月某日朔某日、某職某人、敢えて之れを言う。】

本文

【……。】

書止

【敢えて】之れを言う。

附記

集配記録

【……。】

作成記録

/得手す。[ii]

[i] 本文書の添付書類は全く墨跡が殘されていないが、「得手」が簡の右側に寄せて、「敢言之」に續けて記されていることから、本文書が一體型の複合文書に係ることが判る。本簡は圖版から削衣と推測されるが、墨跡の位置からすれば、本簡は、簡牘の背面右側から削り取られたもので、現在失われている同じ面の左側には上方に添付文書の送達記錄、下方に添付文書の作成記錄、さらに簡の正面には添付文書の本文や本文書の一部が記されていたと考えられる。

[ii] 「得」という人名に基づいてこの文書を司空の文書と推定した。「得手」は、司空の券書に多く見られ、「得」の所屬が確定できるものは例外なく司空佐となっている。