文書構造 |
讀み下し文 |
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文書本体 |
出納物品 |
【……[i]。】 |
本文 |
【……・】史の感・稟人の援、出だし、隸妾の忿・要・欬・類譊・小女・窅(よう)・歐に稟(さず)く。 |
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積算根拠 |
-(?) |
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附記 |
監查記録 |
【……。】 |
作成記録 |
【……。】 |
[i] 本簡は残簡で、支給総額は正確に分からないが、残存の簡文によれば、受給者の身分は隷妾で、受給者の人数は七人のようである。一か月の糧食支給を前提とすれば、大月なら「粟米一石二斗半斗」に七を乗じて総額が「粟米八石七斗半斗」となり、小月なら「粟米一石二斗少半半升」に七を乗じて「八石四斗少半半升」と考えられるが、人名「歐」の下には、簡が完形で終わるため、残欠の上方部分には、第二行へと続けて一か月に満たない支給対象期間等が記されている可能性もある。そのため、支給総額は上記の二つの数量が最も蓋然性が高いものの、その両者に確実に絞り込むことも困難である。なお、「歐」の下に区切り記号がないため、人数が七人を超える可能性はあまり高くない。