文書構造 |
讀み下し文 |
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文書本體 |
書出 |
三十四年(213)八月癸巳朔丙申(04)、貳春鄕守[i]の平、敢えて之れを言う。 |
用件 |
貳春鄕の樹(う)えし枳枸[ii]、三十四年實(みの)らず。 |
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書止 |
敢えて之れを言う。 |
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附記 |
集配記録 |
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作成記録 |
平手す。 |
[i] 貳春、地名担当。
[ii] 枳枸、ケンポナシ。『詩經』小雅·南山有臺には、
南山有枸。
南山に枸有り。
といい、毛傳には、
枸,枳枸。
枸、枳枸なり。
と、孔穎達疏には、
正義曰枸,釋木無文。宋玉賦曰枳枸,來巢則枸木。多枝而曲,所以來巢也。陸機疏云枸樹高大,似白楊。有子著枝端,大如指,長數寸。噉之甘美如飴。八月熟。
正義に曰わく、枸、『釋木』に文無し。宋玉賦には「枳枸、來巢せば則ち枸木(木を枸(ま)ぐ?)」と曰う。枝多くて曲り、所以(ゆえ)に巢を來す也。陸機、疏して、「枸樹、高大にして、白楊に似たり。子、枝端に著く有り、大なること指が如く、長きこと數寸。之れを噉まば甘美、飴が如し。八月熟(う)る」云う、と。
という。
[iii] 據文書格式,本簡背面左側應有收發記録,疑被刮削。