讀下8-1452a=b

讀下：8-1452a=b

文書構造			讀み下し文
添付書類			【西廥稻中辨券廿（二十）九】
文書本體	書出		二十六年（221）十二月癸丑朔己卯（27）、倉守の敬、敢えて之れを言う。
	本文	上言事由	西廥の稻五十□石六斗少半斗[i]を出だし[ii]、秶粟(しぞく)[iii]二石を輸して[iv]、以て乘城卒の夷陵（縣）士伍の陽□□□□に稟(さず)けたり[v]。
		用件	今
			出中辨券[vi]二十九[vii]を上す。
	書止		敢えて之れを言う。
附記	集配記録		□申、水十一刻、刻下三、走の屈に令して行(や)らしむ。｛筆跡の同異は判然とせず｝
	作成記録		操手す。

[i] 石、初出。

斗、初出。

少半、初出。

[ii] 出、初出。（会計用語）

[iii] 秶粟、初出。

[iv] 輸、初出。

[v] 稟、初出。

[vi] 中辨券、左右中に三分割した券の真ん中。左右は物品の授受などの当事者が、中は県廷が保管した。

田律曰：吏歸休，有縣官吏乘乘馬及縣官乘馬過縣、欲[弋貝]芻稾、禾、　粟、米及買菽者、縣以朔日,111,1284,平賈（價）受錢┘，先爲錢及券，[缶后]以令、丞印封，令、令史、賦主各挾一辨，月盡發[缶后]令、丞前、以中辨券案,112,1285,

[隹隹]（讎）錢、錢輒輸少内，皆相與靡（磨）除封印，中辨臧（藏）縣廷。,113,1201,嶽麓４　第２組

官為作務、市及受租、質錢、皆為【缶后】、封以令、丞印而入、與參辨券之、輒入錢【缶后】中、上中辨其廷。質者勿與券。租、質、戶賦、園池入錢 429（金布律）

出典の明示・読み下し文の追加。簡111と112の接続には問題がないか。吏歸休と賦主の内容的繫がりは分かりにくい！

[vii] 二十九、中辨券の枚数とも通し番号とも考えられるが、正面第三行冒頭四字が果たして「等廿九人」であるとすれば、支給対象者一人当たり一枚、合わせて二十九枚というように、枚数と考えるのが自然であろう。券書の枚数を表すのに量詞を伴わない例は、8-0890・8-1525・9-0001等に見られる。