文書構造 |
讀み下し文 |
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郵書の特定 |
発行部署+数 |
獄東曹が書、一封。 |
封印 |
(遷陵)丞が印。 |
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宛先 |
太守府に詣る[i]。 |
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集配記録 |
二十八年(219)九月己亥(02)、水下四刻、隸臣の申、以て來る。 |
[i] 詣、いたる・いたす意、ここでは、文書の送り先をいう。西北漢簡の郵便記録にも同様な表現が頻出する。例えば、1930年代居延漢簡の簡130.8(A27)には、
入南書二封。 |
皆居延都尉章。九月十日癸亥起。一詣敦煌,一詣張掖府。郵行。 |
永元元年九月十四日夜半,椽受路伯。 |
南書二封を入る。 皆な居延都尉の章(あり)。九月十日癸亥起つ。一は敦煌に詣り、一は張掖府に詣る。郵もて行る。永元元年九月十四日夜半、椽、路伯より受く。
という。