讀下:8-1033

【……遷】陵が毋枲秅二秉[i]、白布二十四丈。秅・□【布?は……。】

[i] 秅、麻のたぐいか。『集韻』には、

秅,麻屬。
秅、麻の屬なり。

という。毋枲秅は、枲なき秅というように、からむしの混ざっていない麻か。

秉、いねたば等を数える助数詞、一握り。『説文解字』又部には、

秉,禾束也。
秉、禾の束なり。

といい、『詩經』小雅·大田に

彼有遺秉,此有滯穗。
彼に遺秉有り、此に滯穗有り。

というのに対し、鄭玄は

秉,把也。
秉、把(つか)なり。

と注釈する。