讀下:8-0459

文書構造

讀み下し文

添付書類

文書本體

書出

【某年某月某日朔某日、某職の□】死、敢えて贛[i]に告ぐ。

用件

卽(ただ)ちに【……】と與(とも)に【……。】

書止

【……。】

附記

集配記録

【……。

作成記録

【某手す。】

文書本體

書出

【某月(某日朔)某日、】求菌假倉の贛、敢えて【之れを言う/某主に告ぐ。】

用件

【……。】

書止

【敢えて之れを言う/某に告ぐ。】

附記

集配記録

【/(某月)某日某時、某人、以て來る。/某半(ひら)く/發(ひら)く。】

作成記録

【/某手す。】

[i] 贛は、求菌假倉の贛という人を指すと考えられるが、公文書の受信者を個人名とする現象は異例である。發信形式の「敢告」から本文書が遷陵縣の鄕もしくは官から發信されたことが判明するので、贛が受け取った文書の原文に「倉主」となっていたのを、縣廷宛の上行文書を認め本文書を書き寫した時に改めたものと推定される。改變の原因としては、「倉主」が敬語の一種であることが考えられる。