【……】尉府の爵曹卒史の文・守府の戍卒[i]、士伍の狗、以盛都𥿍(盛都の故/嫴を以て?)
[i] 「尉府卒史」との並列関係からすれば、「守府戍卒」とは、太守府に属する戍卒と推定される。一方、嶽麓秦簡四の律例簡牘165~166によれば、僕・養・守府の雑役には、隷臣が優先して充当され、居貲・居責の者でさえ、隷臣が不足した場合にのみ充当される。したがって、戍卒が県廷の守府に充てられる可能性は極めて低いと思われる。