文書構造 |
讀み下し文 |
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添付書類①(充縣平行文書) |
? |
【某年某月某朔某日、……[i]】 |
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添付書類② (充縣尉上行文書) |
書出 |
十一月庚戌、尉の佗、敢えて之れを言う。 |
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本文 |
以卒□ □之□人【……。】 |
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書止 |
【敢えて之れを言う。】 |
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附記 |
集配記録 |
【……。】 |
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作成記録 |
【……。】 |
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文書本體 |
書出 |
十一月辛亥、充の戍、敢えて酉陽主に告ぐ。 |
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用件 |
眞【……】を騰(つた)え【……。】 |
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書止 |
【敢えて(主に)告ぐ。】 |
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附記 |
集配記録 |
【……。】 |
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作成記録 |
【……。】 |
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文書本體 |
書出 |
十一月丙辰、酉陽守丞の扶如、敢えて尉主に告ぐ。 |
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用件 |
問【……。】 |
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書止 |
【敢えて主に告ぐ。】 |
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附記 |
集配記録 |
【/(某月)某日某時、某人、……】 |
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作成記録 |
【/某手す。】 |
[i] 曆日の前後關係からすれば、「背」とされる面の方が本來の正面であろう。この面には二行ほど收錄できるスペースがあるが、文章は左によって書かれており、その右側に本來別の行が記されていたと推測される。本簡に紀年がないことから、空白の行に紀年を伴う文書が記されていたと考えられるが、一行に收まる可能性が低いから、この〇二型の簡は〇三型から右側を裁斷して現在の形になったのであろう。「正」とされる面は本來背面に當たり、裁斷された左側には、送達記錄と作成記錄が記されていたと考えられる。