釈読問題8-2199+8-2192

基礎形態:……

加工形態:……

特記事項:

綴合は、謝坤「里耶秦簡牘綴合八組」(文獻2018年5月第3期)による。簡2192の「是今叚」が簡2199と繋がらない点以外、「二十八年付,二十九年出」というように、渡す行為と支出する行為とが二つの年度に跨る点、また二十九万という高い数字が極めて珍しいことに加えて上の二十九年と字面が類似している点から、本簡は習書と考えらえる。なお、木目と割れ目は、必ずしも正確に合わない。綴合しなければ、簡2199については分類不明の簿籍簡牘の可能性も考えられる。

  

第一行

“假”:原釋文作“所”、校釋作“□”,據謝坤「里耶秦簡牘綴合八組」(《文獻》2018年5月第3期)改釋。