釈読問題8-0217

基礎形態:……

加工形態:……

特記事項:

【說明】左側刻齒爲“四斗八升少半升”。

  

第一行

“四斗八升少半[﹦]升”:里耶秦簡における穀物支給に関する記述を総攬すると、支給額の最小単位は六分升の一を最小とするようである。「四斗八升少半半升」は、六分升の二百九十三であるが、六分升の一では割り切れない。一方、「半」字の下の重文記号を衍字とすれば、「四斗八升少半升」は、六分升の二百九十となり、二十九日の支給額と考えられる。秦始皇三十一年六月は小月なので、ちょうど一か月の支給額ということとなる。本簡の記載を上述の如く修正して試算すれば、嬰児に対する粟米支給の基準額は一日当たり六分升の十、卽ち一升泰半升となる。簡8-1540には、同年五月の嬰児に対する支給額として「五斗」が見えるが、「五斗」は一升泰半升の三十倍に相当する。五月は大月なので、ちょうど一か月の支給額となり、上述の衍字の推測を裏付けることになる。

第二行

“兒”:原釋文、校釋作“自”,校釋注2云“與8-521隸妾兒”、8-1540“隸妾嬰兒”之“兒”字上部相同,應是“兒”的壞字。按,此字下部墨跡雖有磨損,但上部與下部殘泐筆畫並不直接連續,無疑是“兒”之“臼”形,與“自”無關,應直接釋爲“兒”。