2010(平成22)年度 アジア・アフリカ言語文化研究所 言語研修募集要項
アジア・アフリカ地域での現地調査研究やその他の専門的業務に役立たせることを目的として、
現地語の会話・読み書きなどの基礎学習を中心とした言語研修を短期集中的に実施しています。
この研修は、日本の専門研究者と母語話者とが一緒に教授にあたる
生きた言語教育であるのが特徴となっています。

今年度は、アムド・チベット語、スワヒリ語、スィンディー語の言語研修を
別記実施要領に基づいて実施しますので、受講希望者は下記により申し込んで下さい。

スワヒリ語、スィンディー語研修生の募集期間を延長します。定員に達し次第募集期間を終了しますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。なお、アムド・チベット語の募集期間は終了しました。

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● 募集要項(共通事項)
 
1. 募集言語  アムド・チベット語、スワヒリ語、スィンディー語
2. 募集人員  各言語 約10名
3. 募集期間  2010 年5 月6 日(木)~ 2010 年5 月31 日(月)
   受付時間 午前9 時30 分~午後5 時(土・日曜日を除く)
   郵送の場合は、5 月31 日(月)消印有効締切です。
   ※スワヒリ語、スィンディー語研修生の募集期間を延長します。応募最終締切:6月30日。
    定員に達し次第募集期間を終了しますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。
    なお、アムド・チベット語の募集期間は終了しました。
4. 応募資格  上記の目的に必要な学力及び社会的経験を有する人。
5. 応募方法  所定の受講申込書に記入の上、在学証明書又は最終学校の卒業証明書(写)を添えて、
 下記「11.申込み先」に申し込んで下さい。
 ⇒申込書:wordファイル
6. 選考方法  当研究所で書類審査により選考します。
7. 選考結果  受講の可否は、6 月下旬までに本人あて通知します。
8. 受講手続  受講を許可された者は、7 月21 日(水)までに、研修言語ごとに定められた額の受講料を
 一括納付して下さい(受講料額:各言語別記参照)。
 選考結果とともに郵送します本研究所所定の用紙にて納入下さい。
9. 修了証書  所定の課程を履修した方には、審査のうえ修了証書及び成績証明書を交付します。
10.そ の 他   文化講演として、担当講師以外の外部講師を招いた授業を取り入れています。
11. 申込み先  東京外国語大学/研究協力課共同研究拠点係
    〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
    TEL 042-330-5603、 FAX 042-330-5610
    Email kenkyu-zenkoku[at]tufs.ac.jp [at]を@に置き換えて下さい。
 
● アムド・チベット語実施要領
 
+ 研修言語及び研修生
 チベット語を話す地域は、中国の他、インド、ネパール、ブータン、パキスタンにまでおよんでいます。 アムド・チベット語が話されている地域はこのチベット語圏の東北部にあたり、中国の青海省全域と甘粛省、 四川省にひろがっています。
 この授業では、文字と発音、基本文法をしっかりと習得することで、アムド・チベット語の簡単な日常会話 および現代小説の読解ができるようになることを最終的な目標とします。
 アムド・チベット語の総合的な言語能力を身につけられるよう、「話す・聞く・読む・書く」全てをバランスよく 組み合わせた授業を行います。特に、発音、基本文法、会話に重点をおいて進めていきます。
 文法説明や練習問題の解説、読解和訳は日本人講師が担当し、発音や会話などの音声的な練習はネイティブ講師が 中心となって行います。授業は基本的にテキストにそって行いますが、必要に応じて、単語や文法解説などのプリントを 配布します。
 アムド地方を旅したり、その文化や習慣をより深く知る手助けとなるように、さまざまなシーンのスキットも用意しています。 また、人類学、宗教学、文学などの各専門家による文化講演も予定しており、言語の学習とともに、アムド地方の文化的背景に ついての理解を深めていくことを目指しています。
 本研修は、アムド・チベット語の初学者を対象としており、受講者の (チベット文語やチベット語ラサ方言などを含めた) チベット語学習経験は問いません。どなたの受講も歓迎いたします。
+ 研修期間及び研修時間
 2010 年8 月9 日(月)~ 2010 年9 月10 日(金) 125 時間
 午前10 時00 分 ~ 午後4 時00 分(土曜日・日曜日は休講)
+ 受 講 料  75,000 円 (教材費込み)
+ 担当講師
  海老原 志穂(清泉女子大学非常勤講師、AA 研・ジュニア・フェロー)
  扎 布(青海民族大学教授、AA 研フェロー)
チュイデンブン(桐陰横浜大学博士課程)
+ 研修会場
   東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)
   *大学の夏期休暇期間は別会場となります。
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● スワヒリ語実施要領
+ 研修言語及び研修生
 スワヒリ語をはじめて学ぶ人を対象に、発音からはじめて、簡単な会話ができるようになること、さらに、簡単な 読み物が読めるようになることを目指します。スワヒリ語の基本的文法事項をしっかりと習得することで、日常スワヒリ語 会話と、昔話や物語などの読解ができるようになることを最終的な目標とします。また、人類学、歴史学、文学の講師を外部から招いて、 スワヒリ文化社会について興味を広げ、また、アフリカ文化社会を学ぶ窓口を提供します。
 研修の中で、「読む・書く・聴く・話す」全てを通じて、スワヒリ語能力を吸収し、身に付けていけるよう、授業の組み立てを行います。
今後の言語能力のためにも、文法事項の習得には、特に重点をおいて学習していきます。
 読解に関しては、語彙集を利用して予習を必要とすることがあります。文法に関しては、週ごとに簡単な確認と復習を行う予定です。
 テキストは、東京外国語大学グローバルCOE「コーパスに基づく言語学教育研究拠点」で開発中のスワヒリ語「はなし言葉」コーパスから 精選した資料を用いて作成し、できる限り自然な会話を学べるように工夫します。
 本研修は、初学者を対象とします。文法説明、読解和訳は日本人講師が担当し、会話等の練習はネイティブ講師が中心となって行う予定です。

+ 研修期間及び研修時間
 2010 年8 月2 日(月)~ 2010 年9 月3 日(金) 100 時間
 午前10 時00 分 ~ 午後3 時00 分 (土曜日・日曜日は休講)
+ 受 講 料  60,000 円 (教材費込み)

+ 担当講師
 稗田 乃(AA 研教授)
 Fatma Kassim Mohamed(東京大学生産技術研究所博士後期課程、NHK スワヒリ語ラジオニュース・アナウンサー)
 Paul Joseph Amani(明治大学博士前期課程)

+ 研修会場
   東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1)
   *大学の夏期休暇期間は別会場となります。
 
● スィンディー語実施要領
 
+ 研修言語及び研修生
 スィンディー語は、パキスタン南東部やインド西部を中心とした地域で約2500 万人により母語として話されています。 ウルドゥー語やヒンディー語とは姉妹関係にある言語です。本研修では、スィンディー語の基本的文法事項をしっかりと 習得することで、簡単な日常スィンディー語会話、及び平易なスィンディー語文の読解ができるようになることを目標とします。
 研修の中で、「読む・書く・聴く・話す」全てを通じて、スィンディー語能力を吸収し、身に付けていけるよう、授業の組み立てを行います。 研修終了後の言語能力維持のためにも、文法事項の習得には、特に重点をおいて学習していく予定です。 それ以外にもスィンディー語を話す 人々の生活を理解するための文化、パキスタンやインドにおけるスィンディー語の「立場」についても、さまざまな資料を用いながら学びます。
 本研修は、基本的にスィンディー語の初学者を対象とします。文法説明や練習問題の解説、読解和訳は日本人講師が担当し、発音、会話等の音声的な 練習はネイティブ講師が中心となって行う予定です。なお、本研修ではアラビア文字表記に重点を置き、インドで併用されているデーヴァナーガリー文字は 参考として提示することとします。
+ 研修期間及び研修時間
 2010 年8 月23 日(月)~ 2010 年9 月17 日(金) 100 時間
 午前10 時00 分 ~ 午後4 時00 分 (土曜日・日曜日は休講)
+ 受 講 料  60,000 円 (教材費込み)
+ 担当講師
  萬宮 健策(大阪大学世界言語研究センター講師、AA 研フェロー)
  Baldev B. Matlani(ムンバイ大学スィンディー語学科学科長/教授、AA研フェロー)
+ 研修会場
   大阪大学豊中キャンパス(〒560-8532 大阪府豊中市待兼山町1-5)
 
● 問合せ先 (総合窓口)
東京外国語大学 研究協力課共同研究拠点係

 〒183-8534東京都府中市朝日町3-11-1 
 アジア・アフリカ言語文化研究所棟2階206室
 TEL 042-330-5600,5603  (9:30-12:00,13:00-17:30)
 FAX 042-330-5610
 Email: kenkyu-zenkoku[at]tufs.ac.jp 
 ※[at]を@に置き換えて下さい。

〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1 (代)TEL 042-330-5600 FAX 042-330-5610