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藤野 陽平

研究機関研究員,博士(社会学)

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: fujino[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:宗教人類学,東アジアのキリスト教研究


東アジアのキリスト教を宗教人類学的に研究しています。

キリスト教といえば欧米の宗教というイメージがあり,どうして東アジアでキリスト教の研究をするのかとよく質問を受けます。しかし,そういった見方にこそ落とし穴があるのではなないでしょうか?キリスト教は欧米のもの,東アジアならば東アジアの土着の宗教を研究すべきというバイアスが見て取れます。しかし,アジアで発生したキリスト教は,世界中に伝播する過程で各地の文化と相互に影響し合い,様々な形に変容し生活の一部分に組み込まれています。東アジアでも,その土地その土地の文脈を反映した独特なキリスト教が活動しています。一方で,キリスト教は普遍宗教としての側面も持っていますので,ミクロでローカルな動きと,マクロでグローバルな動きを同時に見せるダイナミックな研究対象です。こうしたグローバルに展開するキリスト教を臨地調査によって,民族誌に描き出すのが目的です。

最近取り組んでいること

キリスト教は近代化,植民地化,現代化の時代,東アジア社会へ陰に陽に影響してきました。こうした時代を理解するためにはキリスト教理解が不可欠です。しかし,こうした観点に立つ東アジアのキリスト教の人類学的研究は大きく立ち遅れています。そこで,戦後期の東アジアでポスト・コロニアリズムとキリスト教を考えるためのフィールドワークを続けています。具体的には台湾の日本語をつかうキリスト教会,本省人と外省人の対立とキリスト教が主要な調査対象です。また,移民と宗教についての問題にも取り組んでいます


研究プロジェクト:


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