ネワール文字・ネパール文字


シッダ・マートリカー文字から発展した文字であると考えられますが、早くからナーガリー文字の影響を受けて、共通の部分は非常に沢山あります。9世紀から19世紀にわたる発展の中で、多くの書体が見られますが、近代になって、ナーガリー文字との相違が少なくなっても、いくつかの字形ではかなり異なっています。

インドに比べると気候環境の良好なネパールでは、古い時代の写本が多く残っており、仏典、ヒンドゥー教聖典などを写本から研究するためには、この文字の書体の研究が重要です。

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