展示品
[作品26]
「ヌビア人とヒトコブラクダの鞍袋を持つファッラーフ(農民)」
展示品
 ヌビア人はナイル・サハラ語族東スーダン語派のヌビア語を話す民族で、エジプト南部からスーダン北部にかけて居住し、伝統的にナイルの水を利用した灌漑農業に従事してきた。エジプトがイスラーム化した後も一種の自治を享受していたが、一八二〇年代初頭にムハンマド・アリーに征服される。古来、ナイル下流のエジプト人とは言語面、文化面で異なる存在と見なされてきたものの、絵の左側に立つヌビア人男性の服装はエジプトのファッラーフ(農民)と大差ない。

 
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