展示品
[作品15]
「ファッラーフ(農民)の男女」

 厚着した男女が農作業を終えて語り合っている。ふたりとも裸足のところを見ると決して豊かな階層ではあるまい。珍しいのは男の服装で、スーフィズム(イスラーム神秘主義)の行者かと見まがうような粗末な獣皮を身にまとっている。画家は男がシュブク(キセル)から吐き出す煙まで丹念に描いた。右手奥に見える泥作りの建物はハト小屋である。
 
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