展示品
[作品12]
「アバーアを着たファッラーフ(農民)」

 エジプトの農民ファッラーフは、イスラーム化にともなってアラビア語を話すアラブ民族の一員となったものの、ピラミッドに代表される巨大建造物を遺した古代エジプト人の末裔と見なされてきた。ここに描かれたファッラーフの青年は、青いガラビーヤの上に毛織の外套アバーアを羽織り、スリッパまで履いている。多少とも豊かな階層にある者らしい。後方のモスクの右手前にはイスラーム教徒の墓地が見える。
 
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