31共同研究研究資源概 要研究者養成AA研は、「フィールドリング(Fieldling)」という若手記述言語研究者のコミュニティを支えています。このコミュニティは所属研究室の枠を越えた交流・協力を促進する目的で2005(平成17)年にAA研を拠点として活動を開始しました。フィールド言語学の様々な分野に関して、フィールドリングのメンバーから寄せられる意見・要望に応える形で幅広い内容にわたって研究支援企画を実施しています。このように、FieldlingはAA研が若手研究者コミュニティにおけるニーズによりよく応えるための仕組みとして機能しています。主な活動には、1. 各メンバーが研究対象の言語データを持ち寄り、具体的なトピックに絞って議論する研究会2. 分析のスキルアップを目的としたワークショップ3. 現地調査で得た資料や研究成果の刊行4. フィールドワーカー同士が情報・知識を交換できる記述言語研究コミュニティ・ウェブサイトの構築と運営Fieldling フィールド言語学コミュニティ持ち寄り、分け合い、育つFieldling フィールド言語学コミュニティ5. 言語の記述的研究について広く理解してもらうための一般向けウェブサイトの運営、などがあります。■『文法を描く-フィールドワークに基づく諸言語の文法スケッチ-』:収集したデータをもとに、各メンバーが専門としている言語を、概略、音声・音韻、形態論、文の構造、テキスト資料という項目に分け、1言語につき30ページ程度でまとめました。現在和文編2巻、英文編1巻が刊行されています。http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/training/eldling-ws/
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