AA研要覧 2012
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30研究資源中東・イスラーム関連セミナー研究者養成中東・イスラーム研究の最前線中東もしくはイスラーム世界に知的・学問的関心を持ち、調査・研究を進めている大学院生や若手研究者を対象に、この研究領域に関する最新の学問的情報を提供して知識の幅を広げ、問題意識にあふれた研究発表を通して研究会などにおけるプレゼンテーションやディスカッションの能力を高めることを目的としています。中東☆イスラーム研究セミナー、中東☆イスラーム教育セミナー本セミナーは、2005(平成17)年度から始まった中東イスラーム研究教育プロジェクトの一環として、AA研が推進している研修事業です。「教育セミナー」は、大学院生を対象に、AA研スタッフと招へい講師による講義、受講生のうち希望者による研究発表から構成されています。中東やイスラームについて専攻する大学院生はもとより、専門分野の基礎はできているが中東やイスラームを専攻としない院生も受け入れ、基礎的な知識や研究手法の情報提供、受講者の間の討論を通した交流の場を作っています。「研究セミナー」は、それよりも高度なレベルの研究者、すなわち大学院博士課程後期(博士課程)および博士論文の準備をしている方々を対象にしています。講義は行わず、長時間の研究発表と徹底した討論の機会を提供します。博士論文構想のヒントを得たり、異なる研究分野・地域の研究者との意見交換から知識を拡充したりすることが期待されます。例年、「教育セミナー」は9月に、「研究セミナー」は12月に開催されます。なお本事業は、2006(平成18)年度から、東京外国語大学大学院、および同大学院と単位互換協定を結んでいる大学院に所属している院生には、単位履修申請科目となっています。http://meis2.aacore.jp/meis_research_seminar/http://meis2.aacore.jp/meis_educational_seminar/オスマン文書セミナーオスマン朝の文書・帳簿を古文書学・アーカイブズ学的視点から学ぶ演習形式のセミナーです。人間文化研究機構(NIHU)プログラム・イスラーム地域研究東洋文庫拠点との共催で、年に1回、2日間にわたって開催しています。http://meis2.aacore.jp/ottoman/ベイルート若手研究者報告会中東☆イスラーム研究セミナー、教育セミナーと同じく、2005(平成17)年度から始まった中東イスラーム研究教育プロジェクトの一環として、AA研が推進している事業です。国籍を問わず、日本において中東に関連する人文・社会科学研究(地域研究・歴史学・人類学・イスラーム学など)を専攻している若手研究者の最新の研究成果を、レバノンをはじめとする中東の研究者たちに広く知っていただくとともに、専門家同士の密度の濃い議論の場を提供することを目的としています。公募によって選考され、中東現地に派遣される若手研究者は、英語による25分間の研究報告を行い、その後20分間、開催地や近隣の中東諸国あるいは欧米から招聘したコメンテータを含む参加者との間で質疑応答を行います。本報告会は、2006(平成18)年度はイスタンブルのボアジチ大学、2007(平成19)年度はベイルートのクラウン・プラザ・ホテルで開催しましたが、2008(平成20)年度からはベイルートにおける研究拠点「中東研究日本センター」を会場とし、「日本における中東・イスラーム研究の最前線」Middle Eastern and Islamic Studies in Japan: the State of the Artというタイトルのもと、11月に開催しています。http://meis2.aacore.jp/meis_research_seminar/beirut-semi/中東・イスラーム関連セミナー

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