35東京外国語大学 要覧2005本研究所は、かねてより海外の研究機関と研究資料・情報の交換、研究員の相互交流、共同研究調査の実施等を通じ学問上の国際協力を進めてきましたが、最近はさらにこれらの機関のいくつかと正式に学術協定を結び、国際協力の一層の充実を図ろうとしています。これまでに学術協定を結んだ研究機関名と締結年および共同で実施した事業等は、以下のとおりです。(外国機関名(略号)/締結年/国名)外国研究機関との共同研究インドネシア科学院社会文化研究センター(PMB-LIPI)2000.インドネシアインドネシアの研究者との共同研究、セミナー、研究交流などの推進をはかるため、学術交流に関する申し合わせ。この申し合わせに基づき、2000年度より、国際学術研究「ボルネオとその周辺部における移民・出稼ぎに関する文化人類学的研究」による共同研究、研究セミナー、研究者の交流を実施している。オーストリア科学アカデミー(AAS)2004.オーストリアオーストリア共和国の研究機関であるオーストリア科学アカデミー(AAS)との補完的な相互協力を目的として、学術協定が締結された。具体的には、オーストリア科学アカデミー・アジア研究所(AAS-IAS)が行っている仏教文献の校訂プロジェクトに関連して、仏教文献データベースとテキスト情報処理について相互協力を行っていく。レバノン大学人文科学部第1部(FHS-I-LU)2005.レバノン共和国レバノンに開設予定の現地研究拠点での活動を想定し、各々の専門と研究計画にとって相互補完的であるような共同研究について協議を開始するために、学術協力協定を締結した。パリ人間科学館(MSH)2005.フランス人間・社会・自然に関する先端科学の成果および古代から現代に至る諸文明の伝統を視野に収める総合人間学の構築に向け、ヨーロッパの研究者との共同研究を実施するための協定である。ドイツ東洋学会ベイルート・ドイツ東洋学研究所(OIB)2005.レバノン共和国レバノンに開設予定の現地研究拠点での活動を想定し、各々の専門と研究計画にとって相互補完的であるような共同研究について協議を開始するために、学術協力協定を締結した。アフリカ演劇コミュニケーション研究・育成・創成センター(CARAS)2004.コートディヴォワール共和国本研究所海外研究拠点化計画における西アフリカ拠点として学術研究協力協定を締結し、同地域で近年頻発する内戦・民族紛争など、人間の安全保障をめぐる緊急の課題にむけた共同研究計画を目下立案中である。
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