AA研要覧 2005
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本プロジェクトにおいては、個別文化・社会研究の成果を、8世紀頃に成立した<インド洋海域世界>の歴史的展開過程についての通時的研究に導きいれること、またその通時的視点を共時的な個別文化・社会研究に再還流することの可能性を検討する。<インド洋海域世界>についてのこのような双方的視点による考察は、局所的には地域研究に寄与するのみならず、グローバル化する現代世界の中における多元・多文化的な人の在り方に対し、具体的な共存モデルの提示をも招来するものである。秋道 智彌飯田  卓飯田 優美川床 睦夫菊澤 律子崎山  理杉本 星子高桑 史子田中 耕司富永智津子花渕 馨也堀内 志保堀内  孝松浦  章森山  工門田  修家島 彦一日本占領期のビルマに関する総合的な歴史研究を追究するプロジェクトとして2001年度に発足し、2002年度よりトヨタ財団の計画助成(1~3年目合計1324万円)を受けながら、国内での研究会と聞き取り調査のほか、日本・ビルマ・英国・米国での資料調査を実施している。主として同時期の政治・思想・行政・軍事・農業(経済)・社会・地方史・少数民族・女性といった諸観点から各人がテーマに沿って調査をおこない、昨年度は最終成果報告を兼ねた国際シンポジウム(英語)を海外からの研究協力者も招いてAA研で開催し、2日間を通じて延べ133名の参加者を得た(2004年10月9日、10日)。最終年度の今年は、聞き取り調査の継続と、成果刊行物の出版準備をすすめる。年度末(2006年3月)までに英文・和文の論文集をそれぞれ出版し、あわせて聞き取り調査の暫定報告書、および文献解題を含めた関連資料館案内を刊行する予定である。池田 一人伊野 憲治岩城 高広内山 史子高橋 昭雄武島 良成南田みどり森川万智子古典修辞学の諸部門の中で19世紀まで存続したのは「表現法(elocutio)」のみであるが、20世紀半ばから始まった修辞学の復権は表現法を、テクストを構成する諸要素間の範列的関係及び連辞的関係におけるコード変換の技法として、実体的な要素単位に対して直接作用する操作であると見なすに至っている。本プロジェクトは言語表現、音楽表現、映像表現等の作り手、またそれらの表現を様々な手法を用いて分析している研究者を共同研究員に加え、芸術の美的価値をある構造の関数として記述するという、一元的な芸術=形式論に基づく「形式的構造の研究」としての一般修辞学を情報学的に考察することによって、様々な形式を持つ言語文化情報に偏在する修辞学的技法のレパートリーを明らかにすることを目的とする。青柳 悦子石井  満宇佐美隆憲内海  彰小方  孝金井 明人上村龍太郎佐藤みどり徃住 彰文永崎 研宣永野 光浩難波 雅紀西尾 哲夫平井  覚堀内 正樹松本みどり水野 信男良峯 徳和修辞学の情報学的再考(主査:小田淳一/所員6、共同研究員18)日本占領期ビルマ(1942-45)に関する総合的歴史研究(主査:根本敬/ 所員2、共同研究員8)インド洋海域世界の発展的研究(主査:深澤秀夫/所員2、共同研究員17)22アジア・アフリカ言語文化研究所

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