AA研要覧 2003
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3 情報の統合的処理の理論と方法の開発を目指しました。 情報ネットワーク化の目覚しい技術革新に関しては,これを活用したアジア・アフリカの言語文化資料の情報資源化をめざし,1997(平成9)年度より附属情報資源利用研究センターを設置し,共同利用研究所としての更なる発展を目指しています。 1995(平成7)年度には,本研究所は文部省(当時)から「卓越した研究拠点(COE)」に指定され,「中核的研究機関支援プログラム」のもとで,設備の充実,国際シンポジウムの開催,研究資料のデータベース化とその発信などにつとめてきました。加えて,2001(平成13)年度には,5年にわたる中核的研究拠点形成プログラム(2002(平成14)年度からは,文部科学省科学研究費補助金特別推進研究に移行)「アジア書字コーパス拠点」が新たに発足し,従来にもましてアジア・アフリカ地域の言語文化研究において先導的役割を果たすことになりました。 2002(平成14)年度からは,文部科学省科学研究費補助金・特定領域研究「資源の分配と共有に関する人類学的統合領域の構築-象徴系と生態系の関連をとおして-」が発足しました。このプロジェクトでは、国内の諸機関に属する多くの人文社会科学の研究者が参加することにより,人類社会における広義の資源の生成循環を考察し,近代社会の資源をめぐる諸問題に対する新たなパースペクティブを提供することを目指しています。 この他,1992年には,東京外国語大学に大学院地域文化研究科博士後期課程が設置されましたが,本研究所でも多くの教官がこれに加わり,本研究所の精神を受け継ぐ次世代の優秀な研究者の育成にも取り組んでいます。 岡 正雄 1964-1972年 徳永康元 1972-1974年 北村 甫 1974-1983年 梅田博之 1983-1989年 山口昌男 1989-1991年 上岡弘二 1991-1995年 池端雪浦 1995-1997年 石井 溥 1997-2001年 宮崎恒二 2001年-現在 歴 代 所 長

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