AA研要覧 2003
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39 アジア・アフリカの言語文化の研究にとって,各地域で話されているさまざまな言語の習得が必須であることは言うまでもありません。本研究所では助手等の若い研究者をそれぞれ2年の期間,アジア・アフリカの諸国に派遣しています。この現地投入は,言語を自由に話し,あるいは読み,書く能力を獲得すること,未だ研究がなされていない言語についての研究を推進すること,長期間現地の生活にとけこむことによって,その地域の文化や歴史の研究を深化させることを目的としています。この計画は1967年から実施され,現在までに合計38名が派遣されました。 1967-1969 石垣幸雄(エチオピア),守野庸雄(タンザニア) 1969-1971 松下周二(ナイジェリア),家島彦一(アラブ連合) 1971-1973 内藤雅雄(インド),中野暁雄(モロッコ,南イエメン) 1973-1975 福井勝義(ソマリア),中嶋幹起(香港) 1975-1977 加賀谷良平(ボツワナ),湯川恭敏(タンザニア,ザイール) 1977-1979 石井 溥(ネパール),藪 司郎(ビルマ) 1979-1981 羽田亨一(イラン,トルコ),清水宏祐(アラブ連合,イラン,トルコ) 1981-1983 山本勇次(ネパール),新谷忠彦(ニューカレドニア) 1983-1985 辻 伸久(中国,香港),水島 司(インド) 1985-1987 中見立夫(中国,モンゴル),梶 茂樹(ザイール,ケニア,ザンビア) 1987-1989 松村一登(フィンランド,ソ連),宮崎恒二(オランダ,インドネシア) 1989-1991 林 徹(中国,トルコ),栗本英世(エチオピア,ケニア) 1991-1993 栗原浩英(ベトナム,ロシア),峰岸真琴(インド) 1993-1995 新免 康(中国,独立国家共同体,イギリス),根本 敬(イギリス,タイ) 1995-1997 飯塚正人(エジプト,イギリス),黒木英充(シリア,フランス) 1997-1999 吉澤誠一郎(フランス,イギリス,中国,台湾),西井凉子(タイ,イギリス) 1999-2001 澤田英夫(オーストラリア,インド),本田 洋(韓国,イギリス) 2001-2003 床呂郁哉(スペイン,オランダ),呉人徳司(アメリカ,ロシア) 2003-2005 陶安あんど(イギリス,フランス,中国),太田信宏(イギリス,インド) 長期研究者派遣 エーヤワディ(イラワジ)河のほとりに立つ仏塔「ブーパヤー」 ブーパヤー境内から夕日を 眺める人々 (2003年1月16日, ミャンマーの古都バガンにて,岡野賢二撮影)

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