●Fieldnet〜フィールド研究者の ためのネットワークweb構築〜フィールドワークを行う研究者が、文系理系、専門分野や所属をこえて地域情報、研究情報を交換し、共同の研究活動を生み出すネットワークをウェブサイトを基盤に構築しています。異なる知と知をつなげるネットワーク。ぜひ、あなたもウェブ構築に参加しませんか? 当プロジェクトにご関心のある方は、fieldnet@tufs.ac.jp(Fieldnet事務局)まで。ウェブサイト:http://fieldnet.aacore.jp「ムスリムの生活世界とその変容 フィールドの視点から」●新雑誌を立ち上げようと構想を練りはじめたのは、2007年。大塚先生が所長に就任されてすぐに、研究所の広報を根本的に考え直すようにとおっしゃってくださったのがきっかけでした。雑誌作りを甘く見るな、と厳しいことばをおっしゃりながらも、実現に向けて温かく見守り、支えてくださいました。先生のご冥福を心よりお祈りします。(星)●本誌コンセプトと連載企画について、星編集長とともに大塚所長室へ話しに行った際、「フィールドワークについて、これを機会に君たちも考えることになって、いい勉強だ」と言われました。いつものように、これは挑まれているようでもありました。大塚前所長に常にコメントをいただけないのは無念で仕方ありませんが、フィールドワークに重点をおく学問をする人間に課されたテーマとして、今後も考えて取り組んでいきたいです。(椎野)●今回は創刊号につづく二号目でした。前回は1年かけたものをはじめて半年ペースで行う編集作業で、やはりまだまだ試行錯誤の連●中東・イスラーム研究セミナー、 教育セミナー中東もしくはイスラーム世界について調査・研究を行っている大学院生や若手研究者を対象に、この研究領域に関する最新の情報を提供するとともに、参加者が研究発表と討論を行うセミナーを、2005年度からAA研を会場として開催しています。2009年度も、主に大学院生を対象とした「教育セミナー」を9月に、博士論文準備中の方々を対象とした「研究セミナー」を7月と12月に開催する予定です。詳細と最新の情報は中東イスラーム研究教育プロジェクトのウェブサイト(http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/)をご覧ください。編集後記AA研では、アジア・アフリカ地域の言語文化に関する共同研究を推進するだけでなく、以下に紹介するような、研修やセミナーを通じて若手研究者や一般の方々に研究成果を伝える活動を行っています。また、海外で学術調査を行う研究者間の交流やネットワーキングを促進するための活動も行っています。●大塚前所長が逝去されました前所長であった大塚和夫教授は昨年10月より病気療養に専念されていましたが、2009年4月29日に逝去されました。AA研所員一同にとってはかけがえのない方でした。大塚教授は中東・イスラームの人類学の第一人者として当研究所のプロジェクト代表をつとめられる一方、所長として、新しい時代の要請に応えるためにAA研の改革に尽力されました。また本誌の構想、発刊についても意欲的に編集部を導いてこられました。編集部はその遺志をついで、今後もよりよい誌面作りに努力してまいります。大塚教授に対し謹んで哀悼の意を表します。続でした。でも、刷り上ったものをみるとそれぞれ寄稿してくださった方々のフィールド経験の面白さ、奥深さがあふれるような記事に圧倒されます。次号の特集は大塚教授がいつも興味をもって取り組んでこられた「普通」の人の生活世界です。そこにこそ生き生きとした人間の面白さを見出すことができると思われます。乞うご期待。(西井)●今号の『フィールド+』では、比較的最近にAA研にスタッフとして加わった方々 に、さまざまなかたちで登場していただきました。AA研のスタッフが専門とする領域や分野はまさに多種多様です。彼らが行うフィールドワークをはじめとする幅広い研究活動を、これからも積極的に皆さまに紹介していきたいと思います。(太田)●はじめてField+の編集に携わりましたが、編集関係者のみなさんのパワフルさとともに、寄稿していただいた方々が世界各地で行っているフィールドワークの多彩さに驚きました。ぜひ多くの方々にこの雑誌を手にとっていただき、日本にいては想像することすらできないような発見へと誘うフィールドワークの魅力を感じていただければと思います。(石川)●『豊饒なる埃及(えじぷと)』展中東イスラーム研究教育プロジェクトの一環として、AA研が所蔵する19世紀のエジプト学者プリス・ダヴェンヌが描いた多色石版画を中心とする展示会を開催いたします。期間は10月24日から12月25日まで(土日祝日は休み)、会場はAA研1階の資料展示室です。この展示会では、カタログの出版や関連講演会の開催も予定しています。入場は無料。皆さまのご来場をお待ちしております。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所Field+編集部〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1field-plus@aa.tufs.ac.jp●大学院博士後期課程募集AA研は言語学、人類学、歴史学の研究者を多数擁するわが国有数の研究機関であり、多くのスタッフが博士後期課程の教育にあたっています。 あなたもAA研で最先端の研究に触れながら、最高水準の大学院教育を受けて博士号をめざしてみませんか。 出願にあたっては「東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程」と必ず書いてください。記入がない場合AA研での研究希望とみなされません。募集期間:2009年11月14日より 11月27日 予定詳細は下記をご覧ください。http://www.aa.tufs.ac.jp/graduate/graduate2_j.html先日急逝された大塚和夫教授・前所長が生涯最後に組織された共同研究プロジェクトを特集します。世界各地に暮らすムスリム(イスラームの信者)の生活世界の実態を、フィールドの現実を重視する社会・文化人類学や地域研究的な方法を駆使して探っていきます。連載企画 フィールドワークって何?テーマ:「聞く」研究者はフィールドで何を聞いているのか?お問い合わせ本誌に関するお問い合わせは下記宛てにお願いします。ご感想、ご意見などもぜひお寄せください。〔 AA研からのお知らせ 〕次号予告 2010 01 no.3巻頭特集
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